ぱるけのあゆみ

年月 出来事
平成13年度 設立代表者がみやぎ青年育成推進事業「みやぎ地球市民すくすく計画2001マイ・プラン」に参加し、「障害児の放課後ケア」のテーマで一年間研修を行う。
平成13年 9月 仙台市内の知的障害の養護学校2校の協力を得て、全校児童生徒を対象に、放課後(長期休暇中を含む)のアンケートを行う。
70%以上の障がいを持った子どもたちが、放課後一人または家族と過ごしているという結果出る。
平成14年 5月 アフタースクールぱるけ誕生。仙台市の放課後ケア支援事業等補助金を申請し、受理される。同月太白障害福祉センターにて休暇ケア開始。
平成15年 5月 第2、第4土曜日と長期ケア開設。
平成16年 5月 ぱるけ西中田開所。太白区西中田にて放課後ケアの活動開始。
平成16年 6月 宮城県青少年課が行う「地球市民すくすく計画2004・青年団体」に参加し、「地域に根付く活動を目指して」を研修テーマとして1年間研修を行う。
平成17年 5月 青葉区柏木にぱるけ柏木を開所(未就学~小学生対象の児童デイサービス)。
平成17年 6月 特定非営利活動法人認証。
平成17年 10月 ヘルプサービス ぱるけかりーにょ開所(障がい児者ヘルプサービス事業)。
平成18年 4月 助け合い事業「ぱるけしえんぷれ」開始。
平成19年 4月 ぱるけ南仙台開所(児童デイサービス)。これに伴い、ぱるけ西中田は、中高生対象の放課後ケア事業へと移行。
平成22年 3月 ヘルプサービスぱるけかりーにょ、太白区西中田に移行。
平成24年 4月 ぱるけ柏木、ぱるけ南仙台、ぱるけ西中田の3事業所は放課後等デイサービスへ移行。
平成24年 5月 ぱるけ設立10周年を迎え、記念式典を行う。
平成25年 7月 法人事務所昭和町へ移転。
平成27年 9月 ぱるけかりーにょ南仙台 同一場所へ移転。

ぱるけのおもい

 スクールバスで学区外の特別支援学校に通学していたり、一人で移動が難しい心身に障がいをもっている子ども達は、下校後、近所には学校のお友達がいなかったり、一人で安心して遊べる場所が無いなどの理由で、家で一人または家族と過ごしていることが多いのです。学校以外にも楽しく安心して遊べる場所が欲しいと思っているかも・・・
 他のきょうだいがいても、どうしても障がいを持っているお子さんを優先してしまうなんてことがあります。障がいを持っていないきょうだいだって、本当はお家の人を独り占めしたいと思いながら我慢しているのかも・・・
 お家の人だって、お子さんとずっと一緒だとできないことがあります。本当は自分の時間が欲しいって思っているかも・・・
 ぱるけはそんな子ども達や家族の皆さんのために、友達や家族以外のスタッフやボランティアと一緒に楽しく過ごせる場所を作りたいと考えました。

 

そんなぱるけのモットーは

  • ぱるけは、子どもたちと泣いたり笑ったりしながら、一緒に成長していきたいと考えています。そのためにスタッフの研修を大切にしていきます。
  • ぱるけは、大切なお子様の成長をご家族の方と一緒に見守っていきたいと考えています。そのために、ご家庭や関係機関との連携を大切にしていきます。
  • ぱるけは、いろいろな人との交流を深めていきたいと考えています。そのために、地域とのつながりや世代間の交流、国際交流などを大切にしていきます。

設立趣旨

 国は「ゆとりの教育、地域に子どもを帰す」という目的で、平成14年度から学校の週5日制を開始し、一年の45%が休みになりました。

 心身に障がいを持った子どもたちの多くは、スクールバスなどで学区外の養護学校に通ったり、保護者の送迎などで地域の学校へ通っています。平成13年9月に仙台市内の知的養護学校2校の全校児童生徒を対象に独自に行ったアンケート調査から、約70%の子供たちが「近所に学校の友達がいない」「一人での外出が難しく、誰かのサポートが常時必要である」「障がいを持っている子どもだけで利用できる場所が近くにない」などの理由から、放課後や休暇中、家で一人または家族と過ごしているという結果が出ました。1年の45%を障がいを持った子どもたちの70%が、家で一人または家族と過ごしているという現実は、本人にとっても家族にとっても憂慮すべきことです。

 障がいを持っていなくても、放課後や休暇中に友達や家族以外の人と、遊びや外出などいろいろな楽しい経験を積み重ねることで心の開放を促し、思いやりや優しさなどの心の豊かさ、人間関係の構築、社会のルールなどを学ぶことができると考えます。将来にわたって心身のバランスを保つ上でも大切な「余暇の過ごし方」を見つけることは、子どもの健全育成の観点からも非常に重要な部分を担っていると考えます。また、家族とりわけ常時、子どもの介護に関わっている家族は、一時でも自分の時間を持つことで心身のリフレッシュを図ることができ、新たな気持ちで再び子どもに向き合うことができると考えます。

 私たちは、障がいを持っていても同年代の友達や家族以外の人と、のびのびと安心して楽しく放課後や休暇を過ごしたい、過ごさせたいという本人や家族の願いを叶えるために、平成14年5月に当団体を設立し障がい児の休暇ケア事業を行ってきました。平成16年5月に仙台市太白区西中田の民家を拠点に放課後ケア事業も開始しました。また、放課後ケアの必要性や障がいについての理解者を増やしていくことで、本人や家族がより生きやすい社会を作ることが出来るという信念の下、地域ボランティアの人々などとの交流や啓蒙・啓発活動も展開しています。今後、更に幅広い視野に立った「障がい児者の余暇支援とその家族の支援活動」を、地域で展開していくためにも法人格を取得することが望ましいと考えました。

 我々アフタースクールぱるけは、障がい児者に対しての豊かな余暇活動支援およびその家族支援に関する事業を行い、障がいをもっていても地域の一員として安心して共存・共生することができる社会構築に寄与することを目的に活動を進めていきます。

平成17年2月1日
特定非営利活動法人 アフタースクールぱるけ
理事長  谷津 尚美